【速報14】ミャンマー地震:日赤職員が現地で活動を継続、「世界赤十字デー」に合わせ、さらなる支援を呼びかけ

ミャンマー中部を襲った地震から1カ月以上が経過し、徐々に回復期と呼ばれるフェーズに移りつつあります。ミャンマー赤十字社は発災直後から巡回診療を継続しており、現在も医師1名、看護師2名、薬剤師1名、アシスタント1名、そして複数名のボランティアが1チームとなって、僧院などで診療や薬の処方を行っています。
日本赤十字社(以下、日赤)から緊急対応ユニット(Emergency Response Unit=ERU)として派遣されている医師や看護師もこの巡回診療に帯同し、診察手順や診察器具の使用に関して助言や提案、必要な資機材の提供を行うほか、健康促進や衛生教育などの実施について提言を行っています。また、日赤の薬剤師およびロジスティクス要員は、ミャンマー赤十字社が保有する薬品倉庫内での在庫や品質の管理について、日赤の手法を共有するなど、各方面からミャンマー赤十字社の活動強化に資するサポートを継続しています。
これらの活動を通して、今回被災された方々の健康や生活を支えるだけでなく、ミャンマー赤十字社の活動の質を底上げし、今後より多くの人びとに、より良い支援を届けることが目指されています。

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ミャンマー赤十字社職員らと倉庫で資機材の確認を行う日赤ロジスティクス要員(写真中央)©JRCS/MRCS/IFRC

IMG_0219.jpeg巡回診療活動の合間、折り紙を通して子どもたちにこころのケアを行う日赤看護師(写真右)©JRCS/MRCS/IFRC

■ICRCと合同で記者会見を実施、さらなる支援を呼びかけ

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オンラインで現地から記者会見に参加した日赤の小林医師。被災地の現状や課題について報告した。©JRCS

5月8日は「世界赤十字・赤新月社デー」でした。これに合わせ、日赤は東京にて、赤十字国際委員会(以下、ICRC)の大洋州地域局長と日赤国際部職員、ミャンマーで活動中の日赤医師がオンラインで登壇する形で、記者会見を行いました。
同会見では、武力紛争下での災害により人びとの生活は困難を極めていること、そのような状況下でもミャンマー赤十字社はボランティアや職員を中心とする力強い活動を継続していること、そして今後復興に向けて長期的な国際支援が必要であることなどが訴えられました。

日赤では今後も、被災された方々に対する支援に全力で取り組んでまいります。
引き続き、皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

「2025年ミャンマー地震救援金」

受付期間:2025年4月1日(火)~ 2025年6月30日(月)
使 途 :連盟、ICRC、ミャンマー赤十字社、タイ赤十字社および日赤が行う、ミャンマーおよびタイにおける救援・復興支援活動や防災・減災活動等に充てられます。

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